内臓の疾患は自覚症状がないことが多く、気付いたときには深刻な状態になっていることも珍しくありません。
自覚症状がはっきりと感じられている状態になっていると、長期療養生活を余儀なくされる場合があります。
内臓疾患の予防は重要ですが、我々の目からは内臓の状態は確認できません。
そんな内臓疾患の予防に役立つのが、内視鏡検査です。
ここでは、内視鏡検査のメリットや意外と知らない内視鏡検査の事実についてお話しましょう。
内視鏡検査のメリット1.最終的なコストを大幅に下げることができる。
内視鏡検査は、保険適用となることがほとんどですが、場合によっては適用外となります。
全額負担となってしまうため、検査をためらう人もいるでしょう。
しかし、実際には全額負担でも定期的に内視鏡検査を行ったほうが、最終的にかかるコストが安くなる傾向にあります。
例えば重大な疾患を放置していると、後になって手術費用がかかりますし、療養期間が長引けばその分入院費用もかかります。
そのため、最終的な治療費が高くなる場合は多いです。
なにより、入院が必要なほどの重体になった場合、何もできない寝たきりの状態が続くという時間的なコストが計り知れないものになります。
したがって、多少割高でも内視鏡検査を受けて内臓の状態を確かめておいたほうが、コストは掛からないといえるでしょう。
内視鏡検査のメリット2.早期治療で入院期間が短くなる
もし、内視鏡検査でがんが見つかった場合、初期段階だと入院の期間が極めて短くなります。
昔は不治の病と恐れられていたがんですが、医学の進歩により初期段階の場合、後遺症もなく完治させることも不可能ではなくなりました。
内視鏡検査でごく初期段階の腫瘍を見つけた場合、抗がん剤や内視鏡手術で治療・摘出をし、終わるというのは珍しくありません
そういった初期段階で見つける方法が、内視鏡検査です。
上述したように、内臓の疾患は自覚症状が少なく、初期症状では実感がわかないことが多いです。
しかし、内視鏡検査なら直接内臓を確認できるので、病気の悪化を未然に防ぐことができるのです。
内視鏡検査のために:事前準備
内視鏡検査は、主に胃腸の検査を行います。
そのため、事前準備で気をつけなければいけないのは、食事です。
胃腸内に食べ物が残っていると食べ物が邪魔をして胃腸を調べることが難しくなるため、検査前は胃の中が空であることが望ましいとされています。
この時、基本的に消化の良いものなら特に制限はありません。
肉や魚も脂肪分が少ないものでしたら引っかかることはないでしょう。
しかし、食物繊維の多い食材を摂取するのはNGとされています。
こうした食物繊維は大腸内に残りやすく、検査の妨げになりやすいからです。
主に、さつまいもやごま、きのこ、海藻類は検査前に摂取しないほうが良いでしょう。
コンビニでの食事
中には自炊ではなく外食で食事を済ませなければならない人もいるかと思います。
その場合、食べるものに食物繊維が含まれているかどうかを確認するのは難しい場合があります。
そんなときに役立つのがコンビニです。
おかずの種類が豊富ですし、食物繊維が含まれているかどうかも確認しやすいので重宝します。
例えばおにぎりを食べるときはのりなしのものが好ましいですし、パン類を食べるときはたまごサンドやツナサンドなど、野菜類が含まれていないものを選べば問題ありません。